書誌情報
集英社文庫(日本)
少年期「九月の空」その後
著者
あらすじ・概要
永遠に色褪せぬ青春。永遠に心に残る小林勇の真誠。
芥川賞受賞作『九月の空』の新章的連作短編
多摩川の風を受け、進路も定まらないまま、剣道にだけ打ち込む小林勇は16歳の夏を迎えていた。京都、金沢への旅で出会った女性たち、そして東京のガールフレンド……それぞれの瞳が発する、今までは知らなかった陰影の濃い力を、正面から受けとめようと心に決めるのだった。第79回芥川賞受賞作である傑作『九月の空』に続く、小林勇の新たなる出発をおおらかな筆致で描いた青春小説。