書誌情報
集英社文庫
天国の囚人
著者
あらすじ・概要
1957年、バルセロナ。父の書店で働く青年ダニエルは、結婚間近の親友フェルミンの様子がおかしい事に気づく。彼宛に不可解なメッセージを残す謎の男の来店もあり、友人を問い詰めると、フェルミンは自らの過去を語り始めた…。彼は1939年、フランコ政権の動乱時に監獄に収容された。そこで出会った作家マルティンはフェルミンに脱獄をすすめ、計画を立てる。戸惑うフェルミンにマルティンが出した、その手助けの条件とは……? 『風の影』『天使のゲーム』につづく、世界的ベストセラー「忘れられた本の墓場」シリーズ第3弾!
第一部 クリスマスの物語
第二部 死者のなかから
第三部 生まれ変わって
第四部 疑惑
第五部 ヒーローの名前
エピローグ 一九六〇年
訳者あとがき