マーガレット編集部

2009年入社。入社後は文庫編集部に配属され、北方謙三先生の「楊令伝」シリーズの文庫化などを担当しました。その後、別冊マーガレット編集部に異動し、途中2度の育休を挟みながら、現在はマーガレット編集部で仕事をしています。学生時代は「人類生態学」を専攻してフィールドワークに出かけていました。古代史や地理に興味があったので、昨年は「世界遺産検定1級」に挑戦して合格! つぎは「世界遺産検定マイスター」を目指したいです!

INTERVIEW

私の仕事紹介

マーガレットは月2回刊なので、作家さんとの打合せ、作家さんが描いたネームを元にまた打合せ、入稿、校了というサイクルを2週間ごとに繰り返しています。担当作品がコミックスになる時には、コミックスのカバーや帯もつくります。連載マンガ以外にも、雑誌の記事ページの作成に付録や読者プレゼントの賞品の制作なども行なっていて、どうしたら読者の皆さんに喜んでもらえるか、日々頭を悩ませています。新人作家さんと打合せを重ねて、読み切り作品の掲載、そして連載を目指すことも大切な仕事です。

この仕事がアツい!

数年前、マンガ賞に応募された『氷の城壁』という作品が気になり、作家さんにお声がけして、縦スクロールまんがの“ウェブトゥーン”としての連載を開始しました。この作品が気になった理由は、まるで自分の高校生活そのままのような、かつてないリアルな空気感が描かれていたからです。『氷の城壁』は連載中にじわじわと人気が広がり、連載終了後にはさらにたくさんの方に読んでもらえるようになり、ついには今年、紙のコミックスとして刊行できることになりました。
ウェブトゥーンをコミックス化する作業はとても大変で、横組みされた原稿を1コマ1コマ、読み順が分かりにくくないか、絵が欠けていないかなど、何度も細かくチェックします。マーガレットの雑誌の仕事と並行して毎月刊行のコミックスの作業を行なっているので、時に頭が混乱してうめき声をあげてしまいます(笑)。
でも、連載を始めた当初は、『氷の城壁』を紙のコミックスで出せるとは想像していなかったので本当に嬉しいですし、自分が「好き、面白い」と思う作品をたくさんの人に届けられるのは、編集者として大きなやりがいを感じます。

SCHEDULE

  • 10:00

    出社後、メールチェック。新人作家さんのネームを確認。

  • 11:00

    仕事の合間にデスクで食事。

    定番メニューはコンビニのゆで卵と塩おにぎり。会社の喫茶室で買えるバナナジュースが美味しくて癒しです!
  • 12:00

    コミックスカバーと帯のデザインをチェック、入稿。

  • 13:30

    次回の読者プレゼントについて制作会社さんとグッズの打合せ。

  • 14:00

    新人作家さんと読み切りのネームについて電話打合せ。

  • 15:00

    『氷の城壁』の横組み原稿の確認。

    『氷の城壁』は連続刊行する数巻分のいろいろな作業を同時並行しています。アナログ人間なので必然的にデスクに紙が増えていきます。
  • 17:30

    お迎え担当の日は全速力で帰社、子どものお迎えへ。帰宅後は、食事準備、お風呂、食事、家事、寝かしつけ(寝ない)と、怒涛の時間が過ぎていきます。

  • 21:30

    作家さんと連載ネームについて電話打合せ。

  • 24:00

    深夜ラジオを聴きながら就寝。

MESSAGE

就活生へのメッセージ

自分はマンガや本が好きだと思って入社したら、まわりにいたのは自分よりもっとマンガや本が大好きな人たちでした。私には熱量が足りていないのではと思うこともありましたが、自分の「好き」を信じて、なんとかやってこられています。コロナ禍で、なかなか思うような学生生活が送れなかった方もいるかもしれませんが、そんな中でも自分が「好きだな」と思ったことを信じて、大切に温めていってほしいと思います!

※2023年9月に取材した内容です。