2018年入社。東京都出身。入社初年度から週刊少年ジャンプ編集部に配属され、今年で6年目になります。ディズニーが好きな子どもでした。映画や、そこから地続きの世界が顕現しているテーマパークにハマり、建物や小物に込められた意味を読み解く気持ちよさはいまの仕事にもつながっていると思います。趣味は野球マンガのキャラクターを再現して、パワプロのチームに組み込み、ペナントをオートで回して、その成績から野球人生を妄想することです。
INTERVIEW
私の仕事紹介
非常に雑多で幅のある仕事ですが、①雑誌をつくること、②担当作品を大きくすること、③新人作家さんを発掘することの3つに大別されると思います。
毎週、担当作家さんと打合せ、描いていただいた原稿を確認して入稿することや、マンガ以外にも目次ページなどを作成することが、①に該当します。アニメーションや舞台などメディア化する際のディレクションや、コミックスの宣伝などが②にあたります。そして投稿作や持ち込みから担当になった新人作家さんに、適切なステップを踏んでもらいながら連載まで伴走する③が何より大事な仕事です。一般的には、営業職とか企画職とか、特定の役割に就く職業が多いと思うのですが、マンガ編集は担当作家さんと担当作品に関することは何でもやるという意味で特殊な仕事だと思います。
この仕事がアツい!
「ジャンプGIGA」の編集が、印象的です。ジャンプでは、新人作家さんのデビューの場所として、「ジャンプGIGA」という雑誌を制作しています。そしてこの雑誌まるごとを、ジャンプ編集部では5年目くらいの若手に任せてもらえます。掲載する作品のラインナップから付録のデザインまで、すべてを自分で考えるのは、大変ですが楽しくやりがいのある仕事です。入社前はまさかこの年次で経験できるとは、想像していませんでした。この「ジャンプGIGA」という雑誌は、じつは利益度外視で発行しているのですが、新人作家さんの作品ができる限り多くの人の目に触れるための場として用意されています。ヒキのある読者が手にとりたくなる付録や企画が実現できれば、それだけ新人作家さんの作品が読まれて、感想など反応がもらえる可能性が増えるわけです。その反応が、新人作家さんたちの次作を描く一番のモチベーションになります。5年後のジャンプを支えてくださる作家さんを一人でも増やすために頑張れる、これだけやりがいがあって大切な仕事は数少ないと思います。