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内定者たちの就活スケジュールや
筆記・面接対策の実体験、
最新の就活データまで
リアルな実態を公開します!
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内定者たちの就活スケジュールや
筆記・面接対策の実体験、最新の就活データまで
リアルな実態を公開します!
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2024年4月に入社予定の内定者のうち5人が、
ドラマチックな就活期間をプレイバック!
自身の学びから後輩へのアドバイスまで、リモート
座談会でたっぷり語ってくれました。
コミック志望
Aさん
関東在住。経営学部在籍、文学系ゼミ専攻。アメリカ留学中に就活を経験。
宣伝・
イベント志望
Bさん
九州在住。芸術系の学部でデザインを学ぶ。大学入学時から東京での就職を希望。
新書志望
Cさん
関東在住。文学部在籍。大学院進学を予定していたが、就活へ方向転換。
ファッション誌
志望
Dさん
関東在住。医学部で看護学を学ぶ。サークル活動では雑誌制作に打ち込んだ。
ライツ志望
Eさん
海外出身の外国籍。母国の大学で経営学を学びながら日本の企業に就職を希望。
まずは、みなさんが就活を始めた
時期やきっかけを教えてください。
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Aさん:僕が就活を始めたのは、3年生の6月頃。もともと決めていた留学と、就活の期間が重なることがわかっていたので、日本にいるうちに、と気になる会社の短期インターンに応募したのが第一歩でした。インターンでもESから面接まで選考があったのが、いいトレーニングに。心配性だから、余裕を持てる時期にスタートして正解だったと思います。
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Bさん:私は、2年生の末から情報収集を始めて、3年生の夏と冬でいろいろな企業のインターンに参加。長期戦だったので体力的には限界だったけれど、幅広い業界を見たからこそ、後悔のない就活ができた気がします。特に有意義だったのは、OB・OG訪問。現場の方からお話をうかがうことで、会社や業種のイメージの解像度が上がって、考えを深めることができました。
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Cさん:僕が就活しようと決めたのは、3年生の12月。それまでは、大学院進学を考えていたんです。家族と話し合って方向転換したものの、しばらくは履修に追われて……本格的に動き出したのは、2月になってから。出版社を中心とした活動でしたが、スタートが遅かったので対策に時間をかけられず、大焦りでしたね。
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Dさん:私は、3年生の11月から活動を始めました。看護学を専攻していることもあって、まわりは大学院進学か病院就職を考えている人がほとんど。情報交換をする機会もなく、ネットが頼りの活動でした。結局、受けたのは出版社だけ。インターンもOB・OG訪問もできなかったので、もう少し早く動き出せばよかった、と感じています。
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Eさん:僕は、3年生の10月頃にスタート。遅めだったとはいえ、短期集中型の自分にとっては、ちょうどいい時期だったかも。僕は外国人で母国の大学に通っているため、最初は日本の就活事情がわからず……。インターンに参加して、まわりの方と話したり経験を積んだりしながら、少しずつ模索していきました。
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Bさん:就活には、環境が影響する部分もあるよね。私の場合は九州在住なので、身近に東京での就職を考えている人が少なく、孤独を感じたことも。反対に、九州から来たことを個性ととらえていただいて話が弾むなど、メリットもありました。コロナ禍以降は、オンラインイベントも増えているので、地方在住の方は有効活用するとよいと思います。
続いて、エントリーした企業数や
ESを書く際に心がけたことは?
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Dさん:私がエントリーしたのは、出版社の6社のみ。ESを書く際に意識したのは、読み手の存在です。“自分が伝えたいこと”を思うままに書き出した後、“相手が知りたいこと”がわかりやすくなるように、単語や文章を直していきました。
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Cさん:僕も、提出したのは10社以下。書いたESを先輩や友達に見てもらうと、自分では面白いと思っていたことが刺さらなかったり、逆に何ともないと思っていたことに関心を持ってもらえたり。“外の視点”を入れることで、自分を整理できた気がします。僕の場合は、とにかく時間が足りず徹夜続きになってしまったので、「ESには計画性が必要!」ということも身に染みましたね(苦笑)。
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Eさん:僕も、タイプの違う二人のメンターさんに読んでもらって練り直しました。決まった文字数の中で、唯一無二のエピソードを、より多く盛り込めるように工夫。自分の中で最高だと思える状態になってから出しました。エントリー数は、30社前後だったと思います。
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Bさん:私が本選考にエントリーしたのは10社。ESは、“面接の種”。自分が話したいことを書き忘れることのないように、詰めていきました。とくに、「九州出身」「アニメーターの経験がある」といった、印象に残りそうな言葉をフックにして。
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Aさん:僕は、本選考は15社に提出。インターンの時点では、ESで弾かれることも多く、取り繕ったものでは通用しないことがわかったんです。本選考では、自分の“素”を出し、正直に書くことを最優先。長所や強みはもちろん、マイナスに見えるところもプラスに変えて伝えられたら、と時間をかけて推敲しました。
Webテストや筆記試験のために
は、どんな対策をしましたか?
※昨年度はWebテストと二次面接時に筆記試験を実施。今年度は未定です。
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Dさん:Webテストの対策として、思いがけず有効だったのが、塾講師のアルバイト。テスト問題になじみがあったので、抵抗なく取り組めたんです。筆記試験のほうは、普段から雑誌を読んでいたことや、テレビやSNSで流行のものに触れていたことが役に立ったかも。
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Aさん:Webテストは、“慣れ”も重要だもんね。僕は、問題集を3冊用意して、弱点を克服しました。いま思えば、筆記試験では漢字をもっと勉強するべきだったかな。
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Cさん:僕は問題集で勉強したものの、苦手な計数問題が解けるようにはならなくて……。筆記試験の際は少しでも得点を伸ばせたら、と時事問題に力を入れました。
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Eさん:僕も、時事問題を重視したよ。日本国内の事情をつかむのは難しかったので、世界的な出来事や、人物名、マンガのタイトルはしっかり書けるようにしよう、とインプット。
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Bさん:私は、別の出版社で落ちたこともあって、Webテストは何度も参考書をさらい、筆記試験の時事問題は図書館で新聞や雑誌をチェックして、必死で勉強! 本番では、時間が足りなくなりがちだったので、自分に解ける問題を冷静に見極めることに集中しました。
いよいよ、最終ステージ!
面接に臨む上で、大切にしていたこと
を聞かせてください。
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Aさん:僕が心がけていたのは、“素直に話すこと”。出版社に入りたいという気持ちは、これまでの人生で何年もかけて膨らんできたもの。だから、直前に知識や情報を詰め込んで模範的な受け答えをするのではなく、自分なりに培ってきた興味や感性をぶつけよう、って。直前には、毎回大きく息を吸って吐いて、“深々呼吸”をしていました。すぐにできて心が落ち着くのでおすすめです!
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Cさん:僕は、“物事を客観的にとらえる姿勢”を見てもらえたら、と考えていました。自分自身が大切にしていることでもあるし、編集者にもそういうタイプのほうが向いていると思ったから。たとえば、企画を考えるときも「自分はこういうことがやりたい。一方で、こういう意見があることも理解しています」と、いろいろな見方を交えるように。
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Bさん:私が大切にしていたのは、“笑顔”。憧れの会社の方と話せる面接自体はもちろん、ランチを食べたりホテルに泊まったりといった前後の時間も含めて、「すべてを楽しもう!」という気持ちが、モチベーションの維持にもつながった気がしますね。
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Dさん:私は、面接後、すぐに“一人反省会”をしていました。会社のビルの横で、スーツ姿で立ったまま、スマホに感想をメモ。緊張や失敗をして半泣き状態のこともあったけれど、記憶が新しいうちに振り返っておくことで、同じ失敗は防ぐことができたように思います。
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Eさん:面接では、「これだけは自分が一番!」というものが見つけられたら、自信にも評価にもつながるんじゃないかな。僕は外国人だからこそ、「世界で一番、マンガに関わる仕事がしたい!」という熱意を猛烈アピール。予期せぬ展開に頭が真っ白になることもありましたが、マンガへの愛と情熱で切り抜けました(笑)。
最後に、ご自身の経験をもとに、
就活に挑戦する後輩へメッセージ
をお願いします!
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Cさん:僕にとって就活は、“自分を見つめ直すことができた時間”。ESや企画を考えるなかで、自分の意外な性格や適性に気づけたように思います。内定をもらえるかどうかは、能力の高低ではなく、向き不向きによるものなのかも。後輩の皆さんも、まずは始めてみて自分にとってどんな過程が楽しいか、苦しいか、を確認するとよいのではないでしょうか。
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Aさん:確かに就活は、“自分を振り返るよい機会”。僕の場合は、マンガが大好きという原点に立ち返ることができたので、それが志望業界を絞り込む上でも、今後の目標を見つける上でも、助けになったと感じています。うまくいかないことがあっても、落ち込むだけではなく、そこから何かを学ぼうと気持ちを切り替えることが大事なんじゃないかな。
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Dさん:この半年間は、「私ってこういう人間だったんだ」「こんな経験、ちゃんとしてたんだな」と、普段考えないことや忘れていたことに思いをめぐらせる瞬間がたくさんありました。就活は、“自分が主人公になって一大勝負ができる場所”。強い思いを持ってまっすぐに努力していれば、きっと受け止めてもらえるはずだと思います。
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Eさん:僕は、就活でたくさんの“新しい出会い”をもらいました。友だちや同期もできたし、神保町にもはじめて行けたし……まわりの支えに感謝する場面も多かったです。外国人なので言葉を扱う出版社を受けるのは無謀だと言われたこともありましたが、それであきらめていたら、いまはない。これから就活する方にも、「挑戦あるのみ!」と伝えたいですね。
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Bさん:私にとって就活は、“感情を豊かにしてくれたもの”。これまでは、自分と向き合うのも人から評価されるのも避けて、平均点の道を歩んできた気がするんです。でも、就活中は、認められたり落とされたりするたびに一喜一憂! 本当に大変だったけれど、知らなかったことが明らかになって、世の中に“自分事”が増えていく感覚は、確実に私の背中を押してくれました。後輩の皆さんにも、そんな経験を追い風に頑張ってほしいな、と思います。