書誌情報

集英社新書

生き物をめぐる4つの「なぜ」

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著者

著者:長谷川 眞理子

あらすじ・概要

生き物は、なぜ光り、なぜ歌うのかーー4つのアプローチから数々の謎に迫ると、その美しさ、おもしろさが見えてくる!
発光生物は何のために光るのか。雄と雌はなぜあるのか。角や牙はどう進化したのか……。生物の不思議な特徴について、オランダの動物行動学者ニコ・ティンバーゲンは、四つの「なぜ」に答えなければならないと考えた。それがどのような仕組みであり(至近要因)、どんな機能をもっていて(究極要因)、生物の成長に従いどう獲得され(発達要因)、どんな進化を経てきたのか(系統進化要因)の四つの要因である。これらの問いに、それぞれ異なる解答を用意しなければならない。本書は、雌雄の別、鳥のさえずり、鳥の渡り、親による子の世話、生物発光、角や牙、ヒトの道徳という、生物の持つ不思議な特徴について、これら四つの要因から読み解くことを試みる。知的好奇心あふれる動物行動学入門。

[著者情報]
長谷川眞理子 (はせがわ まりこ)
東京生まれ。東京大学理学部卒。同大学大学院理学系研究科博士課程修了。早稲田大学政経学部教授。専門は動物行動学、行動生態学。著書に『科学の目科学のこころ』『進化とはなんだろうか』『オスとメス 性の不思議』『クジャクの雄はなぜ美しい?』『雄と雌の数をめぐる不思議』、共著書に『進化と人間行動』、訳書に『恋人選びの心』(ジェフリー・ミラー)などがある。