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文学全集
冒険の森へ 傑作小説大全 4超常能力者
著者
あらすじ・概要
ジャンルを越え、小説の面白さをとことんまで追求した画期的アンソロジー。
第15回配本となる第4巻「超常能力者」は、SFの一大テーマともいえる「エスパー」の活躍と葛藤、栄光と挫折を描いた、時代を超えて輝ける名作の数々全10編を収録。
●編集委員 逢坂剛 大沢在昌 北方謙三 船戸与一 夢枕獏
[編集室から]
「SFの時代」は遠くなった。しかし、当時の興奮は忘れられるべきではない。とはいえ網羅するのは無理である。
ここに収録した作品群は、SFのテーマのひとつ「エスパー」とその変遷である。
異形であるから、逃げる。隠れる。闘う。
彼らそれぞれの人間たちとの対応を味わっていただきたい。
連作の一編を無理に収録した短編もあるが、それもこの際、いいことにさせていただきたい。傑作は、永遠なのだから。
[収録作]
【長編】
小松左京「エスパイ」
半村良「黄金伝説」
【短編】
平井和正「エスパーお蘭」
筒井康隆「水蜜桃」
宮部みゆき「燔祭」
恩田陸「大きな引き出し」
【掌編】
星新一「超能力」
北杜夫「月世界征服」
阿刀田高「触媒人間」
眉村卓「ピーや」
●解説/大森望 解題/夢枕獏