書誌情報
集英社オレンジ文庫
映画ノベライズ不能犯
著者
あらすじ・概要
犯罪を意図した行為でもその実現が不可能であれば、罪に問われない。
これを『不能犯』という―――。
闇金業者が喫茶店で突然死した変死事件を担当する刑事・多田友子は、数々の変死現場に現れる謎の男・宇相吹正(うそぶき・ただし)の存在を知り、捜査を開始する。街でまことしやかに囁かれる“電話ボックスの殺し屋”が宇相吹であることを突き止めた多田。
しかし、宇相吹が事件に関与していることは明らかにもかかわらず、死因は心筋梗塞や事故死・・・・・・。誰も宇相吹の犯行を実証することが出来ない。
警察の捜査が行き詰まる中、宇相吹正は、依頼人達の歪んだ思いに応え、次々と強行を繰り返していく・・・・・・。