書誌情報
集英社オレンジ文庫
ベアトリス、お前は廃墟の鍵を持つ王女
著者
あらすじ・概要
国の命運を握るのは王女。激動のヒストリカルロマン!
王族による共同統治が行われる国イルバス。王女ベアトリスは王宮を離れ、北方の辺境リルベクで趣味の工業生産に明け暮れていた。
イルバスの統治者は現在、兄のアルバートとベアトリスの二人。二年後に弟サミュエルが成人し、三人統治体制となる。
尊大な兄アルバートと狡猾な弟サミュエルが常に対立し、間に挟まれたベアトリスは分裂を回避するためにあえて引きこもっていたのだ。
兄からの王宮出仕の要請をのらりくらりとかわし、側近のギャレットとともに時期を待つベアトリス。
だが周辺国の情勢が悪化し、ベアトリスはついに政治的決断を迫られる。
彼女の手には、賢帝と名高い祖母から受け継いだとある「切り札」が握られていた……。