書誌情報
集英社オレンジ文庫
平安あや解き草紙~その女人達、故あり~
著者
あらすじ・概要
平安後宮お仕事ミステリー、混迷の展開!!
「長きに渡って主上にお仕えしたいのです。」
答えを出した伊子(かのこ)の取るべき道とは?
嵩那(たかふゆ)への恋心と帝への忠誠で揺れる伊子。
だが思いとは裏腹に伊子は宮廷での存在感を高めていく。
そんな中、新大納言の大姫が新たに入内した。
同じ頃若き女御の殿舎が荒らされ、さらに出産を間近に控えた藤壺女御・桐子(ひさこ)の下を夜な夜な訪れる亡き先々帝と思しき人影……。
果たして犯人は?
皇統の奪回を目論む入道の女宮の影がちらつく宮廷で、伊子の差配が光る!
いつの時代も些細なことが女を悩ませる――。
【目次】
第一話 どちらの思いにも偽りはない/第二話 むべ、時めくこそありけれ/第三話 この私がいるかぎり何者にも手出しはさせませぬ