書誌情報
集英社オレンジ文庫
葬儀屋にしまつ民俗異聞鬼のとむらい
著者
あらすじ・概要
「ワケあり葬儀、承ります」葬儀屋の弟×民俗学マニアの兄――。葬儀屋兄弟の葬送民俗学ミステリー!
数年前、孤独のうちに死んだ息子を弔うため、今さらながら疑似結婚式を挙げたい――。通常の葬儀社では扱わないワケあり案件を請け負う特殊葬儀屋・似矢西待のもとに、いわゆる“冥婚” の依頼が舞い込んだ。冥婚とは、死者同士を結婚させる、あるいは死者になんらかの形で伴侶をあてがう風習だった。西待は民俗学に精通した兄・東天の手を借りながら依頼人の希望を叶えようとするのだが、その裏にはもう一つの狙いがあって…。なぜかひと筋縄ではいかない葬儀のトラブルと喪主の謎を、民俗学の知識で解決し死者を弔う。ワケあり葬儀屋兄弟の全国津々浦々陰気紀行!