書誌情報
集英社オレンジ文庫
一八三 手錠の捜査官
著者
あらすじ・概要
池袋駅北口交番勤務の巡査部長・小野寺我聞は、とある過去から刑事になる道を自ら閉ざしていたが、ひょんなことから与えられた最後のチャンスに賭けることを決意する。
だが異動した刑事課強行犯係では想像していたのとは異なる刑事の仕事を与えられ、鬱屈した思いを募らせていた。
そんなある日、我聞にある密命が下される。
『服役囚捜査加担措置』なる新制度の試験運用として、少年刑務所の服役囚とバディを組み事件捜査せよ、というのである。
「犯罪者の心理に精通した服役囚は、とんでもなく優秀な捜査官になるんじゃない?」前代未聞の試みに困惑する我聞だが、現れた囚人番号一八三番、通称「あんどれ」は常軌を逸した行動で我聞を振り回しつつ、驚異的な捜査能力を発揮して真相に迫っていく……!!