書誌情報

集英社オレンジ文庫

後宮彩華伝 復讐の寵姫と皇子たちの謀略戦

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著者

著者:はるおか りの装画:泉 リリカ

あらすじ・概要

怨憎という絆で結ばれた妓女と皇子。
花婿の策謀に導かれ、花嫁は血塗られた復讐劇を描き出す。

中原に長く栄華を誇る凱(がい)王朝。だがその天下には翳りの色が濃くなりつつあった。邪教集団・怨天教が王朝転覆を目論み起こした「燃灯の変」によって、寵愛する汪(おう)皇后が命を落としてから、嘉明帝(かめいてい)は怨天教を根絶やしにしようと血眼になっていた。特務機関・東廠が暗躍し、邪教徒であると疑いをかけられた無実の人々が次々に処刑されていく。かつて仁君として民に敬われた嘉明帝は苛烈な暴君となって民を虐げ、天下には怨嗟の声が満ちていた。

そんな時代に、ある恋愛事件が世を賑わせる。
嘉明帝の第八皇子・高才堅(こうさいけん)が、妓女・柳碧蘭(りゅうへきらん)と激しい恋に落ち、妃に迎えようとしたのだ。皇族と妓女の結婚は御法度。だが才堅は父帝の許しを得て、碧蘭を身請けし結婚にこぎつける。

しかし、実のところ碧蘭は、才堅を愛してなどいなかった。
彼女の願いはただ一つ、天才絵師と名高かった父を処刑した嘉明帝に復讐すること。皇子に嫁ぐことは、皇宮に入り父の仇を討つための手段でしかなかった。

そして、才堅もまた、愛ではなく復讐のために碧蘭を妃に迎えていた。
才堅は、敬慕していた兄、第四皇子・高文耀(こうぶんよう)が無実の罪で獄死したことから、文耀を疑った父・嘉明帝に復讐心を燃やしていたのだ。

相思相愛の夫婦を装う碧蘭と才堅は、互いの画才と知謀を、共通の敵を倒すために利用し合おうとして――。