書誌情報
集英社新書
いとも優雅な意地悪の教本
著者
あらすじ・概要
上質な意地悪が足りないから、日本人は下品になった。
夏目漱石から舛添要一、メリル・ストリープまで。身につけておきたい「嗜み」としての意地悪論
意地悪は単なる悪口や暴力とも違って、洗練を必要とする「知的かつ優雅な行為」である。だからこそ、意地悪には人間関係を円滑にし、暴力的なエネルギーを昇華させる効果がある?
他者への罵詈雑言やヘイトスピーチといった、むきだしの悪意が蔓延する現代社会。橋本治は、その処方箋を「みなが意地悪になること」だとして、古今東西の例を挙げてその技術を具体的に解説する。
読めば意地悪な人になりたくなる社会・文芸評論!
[著者情報]
橋本 治(はしもと おさむ)
一九四八年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、小説、評論、戯曲、エッセイと幅広く文筆活動を行う。『古事記』『源氏物語』『枕草子』『平家物語』といった古典の現代語訳も多い。『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。『上司は思いつきでものを言う』『性のタブーのない日本』『たとえ世界が終わっても』『知性の?覆』など、著書多数。