書誌情報
集英社新書
ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた
著者
あらすじ・概要
象徴天皇制、憲法9条、竹島問題ーー
「小説」形式のまったく新しい社会批評!
子供たちの独立国家は、本当に実現するのか? そこで浮き彫りになる、日本の現在(いま)とは?本書は、竹島問題、憲法改正、象徴天皇制などのアクチュアルなテーマを、架空の小学校を舞台に平易な言葉で論じる、一八世紀以前にヴォルテールやルソーなどが得意とした「小説的社会批評」だ。
謎の園長・ハラさんが経営する小学校に通う、主人公の小学生「ぼく(ランちゃん)」とその仲間たちは、知性と個性に彩られた不思議な大人たちに見守られながら、少しずつ自分たちの「くに」を創り始める……。
[著者情報]
高橋源一郎(たかはし げんいちろう)
小説家。一九五一年生まれ。八一年、『さようなら、ギャングたち』で第四回群像新人長篇小説賞優秀作を受賞しデビュー。八八年、『優雅で感傷的な日本野球』で第一回三島由紀夫賞、二〇〇二年、『日本文学盛衰史』で第一三回伊藤整文学賞、一二年、『さよならクリストファー・ロビン』で第四八回谷崎潤一郎賞を受賞。著書に『一億三千万人のための小説教室』『ニッポンの小説?百年の孤独』『ぼくらの民主主義なんだぜ』他多数。