書誌情報
集英社文庫(日本)
父 Mon Pere
著者
あらすじ・概要
パパと生きてきた。ここ、パリで──。
記憶障害が始まった父と、交通事故で亡くなった母。秘められた二人の過去は、ぼくの未来につながっていた。
フランスで、子育てをする著者が紡ぐ、家族と愛を巡る運命の物語。
パリで生まれ育った「ぼく」は、ママを事故で亡くして以来、この街でパパと二人きりで生きてきた。だが、七十歳を過ぎたパパに、健忘症の症状が出始める。彼が迷子になるたびに、仕事中であろうと、真夜中だろうと、街を駆けずり回ることに。一方で、結婚を迫ってくる恋人との関係にも頭を悩ませていた。実はぼくらの始まりには、両親の過去が深く関わっていて──。家族と愛を巡る運命の物語。