書誌情報
集英社文庫(日本)
沖縄。人、海、多面体のストーリー
著者
あらすじ・概要
復帰50年・今こそ読むべき本。ジュンク堂書店那覇店店長・森本浩平氏が編者をつとめた画期的なアンソロジー。
芥川賞作家3名を含む小説7作と、沖縄書店大賞受賞作2本を含むノンフィクション3作、沖縄を書いた計10作品を収録。
収録作品:
「ハアーイーヤア」川上健一
「小さな恋のメロディ」吉田修一
「金城米子さん」花村萬月
「珊瑚礁の女」椎名誠
「スーパースター・瀬長亀次郎」佐野眞一
「背中の傷と差別」松永多佳倫
「消し去られた街、生の痕跡」藤井誠二
「レールの向こう」大城立裕
「孤島夢ドゥチュイムニ」崎山多美
「ギンネム屋敷」又吉栄喜
南国の楽園として人気の反面、米国統治から復帰して50年、未だ戦争の影響が残る現実。見る人、立つ位置により全く違う一面を見せる沖縄は、これまでどのように書かれてきたのか。沖縄初の芥川賞作家・大城立裕の作品を始めとする沖縄文学から、県外作家が沖縄を描いた小説、さらにはノンフィクションまで。沖縄の50年に光を当てる10編。この土地と人の持つパワーを感じ、新たな価値観が得られる一冊。