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書誌情報

集英社文庫(日本)

鯨の岬

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著者

著者:河﨑 秋子

あらすじ・概要

「つよく猛々しく、共感を拒絶する思考」──桜木紫乃氏
厳しい自然の中、命を見つめ喪失と向き合う人々の美しく凄絶な北の大地の物語。
書き下ろし&北海道新聞文学賞受賞作を収録。いきなり文庫!

札幌の主婦奈津子は、鯨が腐敗爆発する動画を見て臭いを思い出す。後日、釧路の母を訪ねる途中、捕鯨の町にいた幼い頃が蘇ってくる。記憶の扉を開けた彼女は……「鯨の岬」。江戸後期の蝦夷地野付に資源調査のため赴任した平左衛門。死と隣り合わせの過酷な自然の中で、下働きの家族と親しくなり……「東陬遺事」(北海道新聞文学賞受賞作)。命を見つめ喪失と向き合う人々の凄絶な北の大地の物語。全二編。