書誌情報
集英社文庫(日本)
キッドの運命
著者
あらすじ・概要
すぐそこにある未来は、こんな奇妙なものかもしれない。
廃墟化した高層マンションから忽然と住人が消える理由。おばあちゃん達しかいない、人里離れた集落の秘密。人工子宮を移植して妊娠・出産する男性。
著者初の近未来小説!
廃墟化し、取り残された高齢者が暮らす高層マンションを管理することになったレナ。そこには、忽然と人がいなくなるという都市伝説があるらしく……(「ふたたび自然に戻るとき」)。もう、二度と自分の子供を奪われたくない──勝手に中絶した元妻に怒った「ぼく」は、人工子宮を移植して妊娠するが……(「赤ちゃん泥棒」)。こんな奇妙な"明日"がすぐそこに? 現代を照射する、著者初の近未来小説!