書誌情報
集英社文庫(日本)
きのうのオレンジ
著者
あらすじ・概要
全国の書店員100名が心震わせた感動作!
弱音を吐かない人は、いつだってたったひとりで闘っている──。
笹本遼賀、33歳。都内のレストランで働きながら、人並みに、真面目に生きてきた。だが、胃の不調で受けた検査は予想外の結果──がんだった。どうして自分が? 絶望に襲われた時、弟の恭平から荷物が届く。それは遼賀が15歳の頃、故郷の山で遭難した時に履いていたオレンジ色の登山靴で……。「おれはまだ生きたい」懸命に前を向く遼賀と、彼を支える家族を通して誠実に〝生〟と向き合った傑作長編。