書誌情報
集英社文庫(日本)
一ノ瀬ユウナが浮いている
著者
あらすじ・概要
死んだ彼女は、線香花火を灯すと現れる。なぜなら――。
高校2年の夏休み、幼馴染の一ノ瀬ユウナが死んだ。
喪失感を抱えながら迎えた大晦日、大地はふと家にあった線香花火を灯すと、幽霊となったユウナが現れる。
どうやら、生前好きだった線香花火を灯したときだけ姿を現すらしい。
その日から何度も火を点けて彼女と会話する大地だったが、肝心な気持ちを言えないまま製造中止の花火は、4、3、2本と減り――。
乙一の真骨頂! 線香花火のように儚く、切なさ溢れる青春恋愛長編。