書誌情報
集英社文庫(日本)
対になる人
著者
あらすじ・概要
心理的トラウマ、DV、解離性同一性障害、PTSD……。
唯一無二の作家が現代人が抱えるテーマと対峙し、踏み込んだ小説。
札幌に引っ越してきた小説家の逸郎は、クラブで紫織と出会う。
彼は紫織が多くの人格を内包する解離性同一性障害だと気づき、現れた人格に名前を付けて認識する。
毅然とした「あかり」、高校生のような「さゆり」、死にたいと繰り返す「ひかり」……。
壮絶な過去や、夫からのDVが明かされ、逸郎は五十もの人格との異常な日々に飲み込まれていく。
圧倒的な生々しさで描かれる迫真のサイコスリラー。