書誌情報
集英社文庫(日本)
アフター・サイレンス
著者
あらすじ・概要
大切な人が殺された時、あなたは何を望みますか――。
警察専門のカウンセラー・高階唯子(たかしなゆいこ)の仕事は、事件被害者やその家族のケアをすることだ。
夫を殺されたのに自分こそ罰を受けるべきだという妻。
誘拐犯をかばい嘘の証言をする少女。
心の傷から快復したはずなのに、姉を殺した加害者に復讐した少年……
多くを語らないクライエントが抱える痛みと謎を解決するため、唯子は奔走する。
絶望の淵で、人は誰を想い、何を願うのか。そして長い沈黙の後に訪れる、小さいけれど確かな希望――。
「MOMENT」シリーズ、『dele』の著者が贈る、深く胸に響く物語。
【プロフィール】
本多孝好(ほんだ・たかよし)
1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。94年「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞。99年同作を収録した『MISSING』で単行本デビュー。「このミステリーがすごい! 2000年版」でトップ10入りするなど高い評価を得て一躍脚光を浴びる。著書に『MOMENT』『WILL』『MEMORY』『FINE DAYS』『真夜中の五分前』『正義のミカタ I'm a loser』『チェーン・ポイズン』『at Home』『ストレイヤーズ・クロニクル』『Good old boys』『dele』などがある。