書誌情報
集英社文庫(海外)
プロット・アゲンスト・アメリカ
著者
あらすじ・概要
ありえない。まさか。合衆国大統領だなんて。
1940年、もしもヒトラーの友人で反ユダヤ主義者のリンドバーグが米大統領になっていたら……。
ありえたかもしれないファシズム擡頭をひとりの少年の目から描くフィリップ・ロスの傑作。
切手集めに情熱を注ぐフィリップ少年は7歳。
営業マンの父と快活な母、絵が上手な兄サンディとニュージャージーのユダヤ人地区で暮らしていた。
1940年、そんな平穏な生活を揺るがす大事件が起こる。
ヒトラーの友人であり反ユダヤ人主義のリンドバーグが、ローズヴェルトを破ってアメリカ大統領に当選したのだ。
――じわじわと差別が広がり、人権が蝕まれていく混乱と恐怖を、少年の目で描いた傑作。