書誌情報
小説/戯曲
浮雲心霊奇譚白蛇の理
著者
あらすじ・概要
赤い瞳で死者の霊を見る“憑きもの落とし"の浮雲が、絵師を目指す八十八(やそはち)と共に幕末の怪異を斬る! 『心霊探偵八雲』のルーツがここに! ! 好調シリーズ第4弾!
雨宿りに立ち寄った寺で白い蛇に遭遇した八十八。不意に現われた美しい女に「あるお方を捜して欲しい」と懇願され……(「白蛇の理」)
猫又を見たという男が川で遺体となって発見された。土方を通して近藤勇から猫又退治を依頼された浮雲は、妖怪は専門外と言いながらも力を貸すことに……(「猫又の理」)
神田の商家の娘が狐憑きにあった。同じ頃、廃墟となった神田の神社に幽霊が出るという話が。二つの事件の解決を頼まれた浮雲だったが……(「狐憑の理」)
色街の美女・玉藻、少年剣士・宗次郎、そして暗躍する異能の呪術師たち――個性豊かなキャラクターが魅せる3編を収録!
【著者プロフィール】
神永 学(かみなが まなぶ)
1974年山梨県生まれ。日本映画学校卒。2003年『赤い隻眼』を自費出版。同作を大幅改稿した『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』で2004年プロデビュー。代表作「心霊探偵八雲」をはじめ、「天命探偵」「怪盗探偵山猫」「確率捜査官 御子柴岳人」「浮雲心霊奇譚」「殺生伝」「革命のリベリオン」などシリーズ作品を多数展開。他に『イノセントブルー 記憶の旅人』『コンダクター』がある