書誌情報

翻訳単行本

孤島の祈り

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あらすじ・概要

運は尽きた。ペンギンも喰らった。
氷河を抱く絶景の無人島に取り残された夫婦に迫る運命とは――
女性海洋冒険家による、驚異のサバイバル小説。

『予想外の展開にあなたはきっと絶句する』唯川恵(作家)
『おそろしいほど細部がリアル。心理描写も現実のよう』角幡唯介(冒険家)

慎重派のルイーズと、楽天家のリュドヴィック。「思いきり生きよう!」と冒険に出た若い夫婦は、南極近くの無人島に上陸した際、突然の嵐に船を奪われてしまう。
ペンギンを捕獲して腹を満たす日々。極限の生活は、人間の身体と心を蝕む。
ふたりは、お互いの信頼の絆を失っていく……。
女性で初めてレースにおける単独帆船世界一周を果たした海洋冒険家が、人間の脆弱な生と愛を描く。フランスのベストセラー漂流小説!

【著者略歴】
イザベル・オティシエ
Isabelle Autissier
1956年パリ生まれの海洋冒険家、作家。1990年~1991年、世界一周ヨットレースの最高峰『BOCチャレンジ』において7位で到着、同時に女性で初めてレースにおける世界単独帆船世界一周を果たす。その後も科学調査や環境保全活動など様々な分野で活躍し、功績を認められてレジオンドヌール勲章オフィシエを受勲。
またエッセイや小説、自伝などを執筆し、本書は3作目の小説にあたる。現在はWWFフランスの会長も務めている。
海上で2度の遭難経験がある。

【訳者略歴】
橘明美(たちばな・あけみ)
1958年東京生まれ、お茶の水女子大学文教育学部卒業。英語・フランス語翻訳家。訳書に、ピエール・ルメートル『その女アレックス』(文春文庫)及び同シリーズ、ジョエル・ディケール『ハリー・クバート事件』(創元推理文庫)、など多数。