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書誌情報

随筆/ノンフィクション/他

外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?

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著者

著者:内藤 正典

あらすじ・概要

やってくるのは「労働力」ではなく「人」です。
この本では「外国人労働者」「移民」「難民」はどう違うのか、
そして彼らとどうつきあっていけばいいのかを、わかりやすく解説していきます。

世界中で今、人が移動しています。
戦争や貧困を逃れて、そして働く場を求めて。
外国人労働者受け入れ決定によって、日本にもこれから大勢の人が外国から働きに来ます。
これからどういう事が起きるのでしょうか。
そして私たちは彼らと、どう接していけば良いでしょうか。

2015年に中東、主にシリアから130万人の人たちがヨーロッパに押し寄せました。
これをきっかけとして、EU内では極右政党が勢力を伸ばし、
排外主義運動が高まるなど、混乱が続いています。
世界では外国人を排除する方向が拡大するなか、日本では2018年6月に、
安倍首相が外国人労働者の大幅受け入れを発表し、2019年4月から施行されます。
外国人労働者・移民・難民は、一般の人たちの関心の対象になりつつあります。

本書では、中学生からおとなまで、わかりやすくこの問題を解説します。
今のこの世界を知るための、最良の一冊です。

<目次より>

はじめに 世界では人が国境を越えている!

第1章 外国人労働者ってどんな人? 移民とどこがちがうの?
外国人労働者とはどういう人のこと?/外国人が増えると治安が悪くなるのか/外国人労働者か、移民か

第2章 難民ってどんな人?
ボートで密航する難民たち/難民が来た国はどうするか/難民は、なぜ豊かなサウジアラビアに行かなかったか

第3章 移民と難民はどこがちがうの?
なぜ難民の数は急激に増えたのか/難民の増加におびえるヨーロッパ/難民なのか、移民なのか

第4章 日本はどうやって外国人労働者を受け入れるの?
技能実習生はなぜ逃げるのか /家族の帯同を認めない政府/特殊技能2号は実質的に「移民」

第5章 世界に学ぶ移民、外国人労働者問題
習慣のちがいが偏見を生む/ドイツでは六〇年前に同じ問題が起きていた/「ここは私のワンちゃんの道よ」

第6章 一〇〇万人のジャーニー・オブ・ホープ
なぜ突然難民はスロベニアに押し寄せたのか/難民をかくまった話/ジャーニー・オブ・ホープ(希望への旅路)はつづく

第7章 日本は難民を受け入れてきたのか?
日本の難民受け入れは?/日本に来るにはなにが必要?/ビザがあっても入国できないことがある

第8章 外国人と仲良くなろう
人として接することの大切さ/移民街はあぶないのか/外国人と仲良くするためのヒント

内藤正典 ないとうまさのり
1956年生まれ。東京大学教養学部教養学科科学史・科学哲学分科卒業。博士。
同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。
専門は多文化共生論、現代イスラーム地域研究、西洋とイスラームの相関文明論。
著書多数