書誌情報
ベルベット文庫
公爵のキスはココアの香り
著者
あらすじ・概要
【内容紹介】
アメリカロマンス作家協会(RWA)のゴールデンハート賞(新人賞)受賞!
テッサ・デアやコートニー・ミランの支えと励ましから生まれた、みずみずしいデビュー作!
父と兄の事故死で、不本意ながら公爵となったジェームズ。結婚は世継ぎを残すためのビジネスと割り切り、花嫁選びを始める。
彼の田舎屋敷に招かれた花嫁候補は四人の貴族令嬢。公爵夫人の座を射止めようと火花を散らす彼女たちのなかに一人、デビュタントの世間知らずな令嬢らしからぬ強い意志と自立心で異彩を放つ美しい娘がいた。デズモンド伯爵の長女レディ・ドロシア。
それもそのはず彼女はレディ・ドロシアになりすましたうりふたつの異母姉シャーリーンだった。彼女はデズモンド伯爵が高級娼婦に産ませた婚外子で、高額の報酬と引き換えにジェームズの心を奪うミッションを伯爵夫人から与えられてきたのだ。
公爵夫人にふさわしいしとやかで従順な娘を選ぶはずが、正反対のレディ・ドロシア(シャーリーン)に惹かれていくジェームズ。いっぽうシャーリーンも彼の圧倒的な魅力に心をわしづかみにされてしまう。愛してはいけない相手、妻には決してなれないと知りながら……。
ジェームズが淹れるホットココアの芳醇で刺激的な香りに酔うように、二人の情熱は高まり……。身分違い、しかもなりすましの恋の行方は?
【著者について】
レノーラ・ベル(Lenora Bell)
アラスカ州出身、現在は大工の夫と二匹の子猫とともにスイス在住。
ポートランド州立大学で創作専攻により美術学修士号を取得、世界各地で英語教師として働く。
中国に滞在していた2006年、米大手出版社エイボンのサイトで、テッサ・デアやコートニー・ミランなど著名なロマンス作家と出会い、
のちに彼女たちの励ましを得て作品を書き上げた。この作品が2014年にアメリカロマンス作家協会の新人賞であるゴールデンハート賞を受賞し、
2016年にエイボン・ブックスからデビュー作として出版された本書である。