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随筆/ノンフィクション/他

咲き定まりて市川雷蔵を旅する

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著者

著者:清野 恵里子

あらすじ・概要

咲き定まりて 市川雷蔵を旅する

かつて、これほどまでに魅力的な男優がいただろうか!
あなたは、市川雷蔵を知っていますか?

日本映画の黄金期に、152本の映画作品に出演し
燦然と輝く足跡を残した俳優、市川雷蔵。
それはたとえば『眠狂四郎』『炎上』『忍びの者』『陸軍中野学校』・・・。
37歳で惜しまれながら早世した美貌の俳優は
今尚、多くの人の心を捉えて離さない。
この本は、文筆家である清野恵里子が
市川雷蔵の主演映画、島崎藤村原作の『破戒』を観てより
その魅力にとりつかれ、雷蔵その人の魅力と雷蔵映画を丹念に読み解いた
まったく新しい雷蔵論である。
きものに造詣が深い著者の審美眼が捉えた
雷蔵の衣裳やメイクの話も実に興味深く
思わず引き込まれてしまうおもしろさ。
読んだあとは必ず映画が観たくなることうけあいだ。
また、映画から特別にキャプチャーした雷蔵の写真は
130枚に及び、その掲載写真を見るだけでも楽しめる。
従来からのファンは元より、若い世代にも知って欲しい昭和の星の一人である。

<内容>例
1955年 新平家物語 平清盛 「溝口健二が雷蔵に見た、無形のきはく」
1957年 源氏物語 浮舟 匂宮 「長谷川一夫の心中はいかに」
1958年 炎上 溝口吾市 「市川監督にモノ申す」
1960年 ぼんち 喜久治 「原作者 山崎豊子の嘆き」
1961年 好色一代男 世之介 「フェミニスト世之介、諸国を行脚する」
1962年 忍びの者 石川五右衛門 「秩序の埒の外、したたかに生きる」
1963年 眠狂四郎 眠狂四郎 「狂四郎の絵姿」
1966年~1967年 陸軍中野学校 三好次郎 「冷たい狂気」
1967年 ある殺し屋 塩沢 「あの時代」
1967年 華岡青州の妻 華岡青州 「雷蔵の自在」
1968年 ひとり狼 追分伊三蔵 「絶望と落胆を目撃する」 他全28本