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書誌情報

随筆/ノンフィクション/他

水曜日は働かない

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著者

著者:宇野 常寛

あらすじ・概要

水曜日が休みになると1年365日がすべて休日に隣接するーーその真実に気づいた「僕」は「急ぎすぎ」で「がんばりすぎ」なこの国の人々に提案する。「水曜日は働かない」べきなのだと。毎週水曜日を「自分を大切にするための時間」に充てることにした著者の日常を綴った、笑えてそして思わず考えさせられるエッセイ集。

働かない、飲み会に参加しない等、何かを「する」でなく、「しない」ことから見えてくる幸福論、第一部「水曜日は働かない」(全13篇)。批評家として「テラスハウス」「大豆田とわ子と三人の元夫」「ジョーカー」「花束みたいな恋をした」等近年の作品を論じた第二部「2020年代の想像力」(全8篇)。チームラボの猪子寿之や、香港の政治運動家である周庭との交流などを綴った第三部「水曜日も働く人たち」(全8篇)を含んだ全29篇。

宇野常寛(うのつねひろ)
1978年生。批評誌〈PLANETS〉編集長。著書に『ゼロ年代の想像力』、『リトル・ピープルの時代』、『日本文化の論点』、『母性のディストピア』、『若い読者のためのサブカルチャー論講義録』、『遅いインターネット』など、共著に石破茂との対談『こんな日本をつくりたい』、『静かなる革命へのブループリント――この国の未来をつくる七つの対話』などがある。立教大学社会学部兼任講師。

目次
第1部 水曜日は働かない
第1話 水曜日は働かない
第2話 あの森にカブトムシはまだいない
第3話 マラソン大会は必要ない
第4話 僕たちに酒は必要ない
第5話 そもそも家から出ていない
第6話 実は免許を持っていない
第7話 食べるチャンスは逃さない
第8話 同じものしか食べていない
第9話 汚辱にまみれて生きられない
第10話 実は免許を持っていない2
第11話 実は免許を持っていない3
第12話 オリンピックに間に合わない
最終話 水曜日しか働かない

第2部 2020年代の想像力
第1回 窓ぎわにトットちゃんはもういない
第2回 テラスハウスは終わらない
第3回 誰かと一緒に生きられない
第4回 この世界にジョーカーはもういない
第5回 この国に「寅さん」はもういない
第6回 僕たちにエヴァンゲリオンは必要ない
第7回 「花束みたいな恋」はしない
第8回 オリンピックで走れない

第3部 水曜日も働く人たち
第1回 周庭のこと
第2回 21世紀の死神博士たち
第3回 議論は〈ゲーム〉であってはいけない
第4回 「遅いインターネット」最大の危機
第5回 「書くこと」から「読むこと」へさかのぼる
第6回 「書く」という「暮らし」を学ぶ
第7回 これからの京都の話をしよう
第8回 猪子寿之と「人類を前に進めたい」