書誌情報
集英社オレンジ文庫
それは春に散りゆく恋だった
著者
あらすじ・概要
幼馴染の悠(はるか)の葬式に参列したのは十三回目、その死に顔を見るのは今日が初めてではなかった。デジタル時計が、三月三十一日を指し示す。本来であれば、明日からは四月となり、待ち望んだ春が来る。けれども、深月(みずき)は知っている。自分は春を迎えることができない、と。『約束。ずっと、俺のこと見ていて』――。三月の終わりになると、必ずこの男は死んでしまうのだ。そうして、時間は一か月ほど巻き戻り、あなたを喪う三月がまたやってくる……。たったひとつの、恋の奇跡に涙! 儚く切ないラブストーリー。
序幕 永遠に来ない、春のこと
第一幕
幕間 壱
第二幕
幕間 弐
第三幕
幕間 参
第四幕
幕間 肆
終幕 それは春に散りゆく恋だった