書誌情報
集英社オレンジ文庫
仮面後宮 女東宮の誕生
著者
あらすじ・概要
平安末期。謎の疫病が猛威をふるう京の都。多数の庶民が命を落とす中、宮廷でもまた、東宮三人が立て続けに死亡するという前代未聞の事態が起こり、貴族たちは恐怖と混乱に陥っていた。そこへ、強力な予言力をもつ賀茂の老巫女から「一時的に東宮に皇女をたてよ」という神託が届けられる。帝の兄であり、実質的にこの国を支配している上皇はこの神託を受け入れる、ただちに女東宮の候補となる数人の皇女たちが選び出された。その中には、人々から忘れ去られた寂しい暮らしをしていた16歳の火の宮も入っていた。女東宮候補となった火の宮を待つ試練とは……。
序
一章 火の宮
一 宇治の三姉弟妹
二 春秋院からの使者
二章 炎の道
一 試練
二 宇治川の邂逅
三 月と狼
四 決別の夜
三章 五人の皇女
一 五悦同舟
二 帝王の流儀
三 相聞