書誌情報
集英社新書
その医療情報は本当か
著者
あらすじ・概要
「この健康食品は80%の人に効果があった」と表示があると、その商品には高い効果があると感じるものだ。しかし、実際には「たった10人を調査して8人に効果があった」だけかもしれない。医療の定説や広告、健康食品の表示など、「情報」の正誤や信頼性を見極めること、それは自らの健康を守るための意思決定において重要だ。「ヘルスリテラシー」とは、「自分に適切な医療・健康情報を探し、理解して活用する能力」である。その身につけ方や正確な医療情報へのアクセス法について、エビデンス研究の専門家医師が詳細に解説する。
はじめに 脳から真偽追求のアラームを
第一章 日本の新聞の医療情報は偏っている
第二章 五月病、HSP、カサンドラ症候群、自律神経失調症…それは病気なのか?
第三章 「うつ病の再発率が60%」は本当か…3つの観点で読み解く
第四章 医療広告に「体験談」「回数無制限」「施術前後の写真」は禁止
第五章 健康食品やサプリメントの表示に法律規制あり
第六章 ギャンブラーの思い込み…確率、数字のトリックを見やぶる
第七章 医療の「エビデンス」には6つの「レベル」がある
第八章 確かな医療情報は「診療ガイドライン」にあり
第九章「がん情報サービス」…わかりやすい公式情報はここにある
第十章 ジャーナルに掲載の医学論文にアクセスする方法
第十一章 医療情報の「見極めかた」と「誤りを信じ込む心理」
おわりに 正確な情報は微妙な濃淡の中に