書誌情報
集英社新書
ヘーゲル(再)入門
著者
あらすじ・概要
ヘーゲルと聞いて、「西洋近代哲学を完成する壮大な体系を打ち立てた哲学者」というイメージを抱く人は多いだろう。しかし、実はこのイメージは専門家の間では過去のものとなっている。では、ヘーゲル哲学とは一体何か? 主著『精神現象学』『大論理学』を解読し、日本では受容が遅れている英語圏でのヘーゲル研究の成果を取り入れながら、著者は「流動性」をキーワードに新たなヘーゲル像を提示する。本書は前提知識を要しない入門書であり、同時にあまりの難解さに挫折してきた多くの読者のための(再)入門書でもある。
はじめに
第一章 『精神現象学』と流動化
第二章 揺れ動く認識
第三章 行為の不確実性
第四章 運動する論理
第五章 本質・根拠・必然性
第六章 概念と弁証法
第七章 ヘーゲル的流動性と現代哲学
あとがき