書誌情報
集英社文庫
百万のマルコ
著者
あらすじ・概要
十三世紀末、イタリア半島・ジェノヴァの牢に新入りがやってきた。“マルコ・ポーロ”を名乗る男が語るのは、遠い東の異国で体験した奇妙なミステリ。それはホラ話か壮大な冒険譚か? 「黄金だらけの場所で、ほぼ道具を使わず、どうやって黄金を得たか」(「百万のマルコ」)。「酒を飲んではいけない砂漠の民に飲み物を求められた。酒しかない。どう切り抜けたか」(「掟」)。牢の囚人たちは真相を当てようと悪戦苦闘! あなたは真実を見破れるか? 謎解き噺十三話に新作一編を加えた連作短編集!
百万のマルコ
賭博に負けなし
半分の半分
色は匂へど
能弁な猿
山の老人
真を告げるものは
掟
千里の道も
雲の南
輝く月の王女
ナヤンの乱
一番遠くの景色
騙りは牢を破る