書誌情報
集英社文庫
F ショパンとリスト
著者
あらすじ・概要
「俺たちは最強だ。一緒に音楽の革命を起こそう。おまえが書いて、俺が演奏する。いつか、おまえが故郷を取り戻すことができるように」――19世紀、パリ。フレデリク・ショパンとフランツ・リストという二人の「F」が邂逅する。幼少期からピアノの神童としてヨーロッパ中で注目され、出会う前から互いを戦友のように意識しあっていた二人はすぐに無二の親友となり、ともに音楽の頂点を目指そうと誓い合う。しかし、故国を追われたフレデリクは誰にも明かせない秘密を胸に秘めていた。天才音楽家たちの友情と波乱の生涯を描く。
リストによるショパン公演評・冒頭(1841)
第一場 出会い
第二場 火花
書簡(1833)
第三場 献呈
第四場 誓い
第五場 記憶
第六場 遠雷
書簡(1835-1836)
幕間I 巡礼者
書簡(1837)
幕間II オーロール
書簡(1839)
第七場 不協和音
第八場 訣別
リストによるショパン公演評・結び(1841)
第九場 浄夜
第十場 自由の音
書簡(1849)