書誌情報
集英社文庫
鶴は戦火の空を舞った
著者
あらすじ・概要
ライト兄弟からわずか10年、戦闘機は「凧のお化け」から急速に進化し、第一次世界大戦の実践に投入された。日本軍で招集された操縦訓練生の一人、錦織英彦は持ち前の体力と視力で操縦センスを発揮。しかし上司に好かれず任務から外されてしまう。「地上」から自由になりたい! しがらみを捨て、自由に飛びたいと思った英彦は、フランスでピロット(戦闘機乗り)になった先人のことを知り海を渡る。アス(エース)を目指す新たな挑戦が始まった――。近代を舞台にして、ひとりの若者のドラマとして描かれる「航空機事始め」。新時代の歴史小説誕生!
第一章 死と隣り合わせの任務
第二章 青島空中戦
第三章 フランスの青い空
第四章 ヴェルダンの吸血ポンプ
第五章 悪しき道楽
第六章 軍服と白衣
第七章 飛行機乗りの本望