書誌情報

集英社文庫

アゴの竹輪とドイツビール ニッポンぶらり旅

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著者

著:太田和彦

あらすじ・概要

西洋文化発祥地・横浜で味わう旬の肴。古都・奈良の銭湯で古寺巡礼の後にひと汗かく心地よさ。鳥取では名物のアゴと山陰名酒に舌鼓。港町・函館で堪能する新鮮な魚貝。変わらぬ山河が迎えてくれる故郷・松本。幼年期を過ごしたもうひとつの故郷・木曾。東日本大震災直後の8都市を巡る旅。思いはやがて復興最中の東北へ―いい酒、いい人、いい肴を求めて、ぶらりひとり旅。シリーズ第2弾。

横浜(桜木町に桜を植える
外人墓地の連理の梅
朝のクラブハウスサンド
港に下ろした最後の錨
横浜の清貧の居酒屋)
奈良(古都の晩春、温かな酒
大仏様と白寿の媼
阿修羅、憂愁の眼差し
大和の空の弓張月)
鳥取(因幡の白兎とトビウオ
鳥取で故郷をおもう
静かな町、静かな夜
アゴの竹輪とドイツビール)
松本(故郷の川と城と入道雲
石畳を踏んで蔵造りのバーへ
朝の光を浴びて
ナワテ横丁の七夕人形
古い宣伝うちわの値段
体育館に新世界交響曲ひびき
校庭に上がった花火)
函館(北海道の秋空たかく
市電に乗って古い町へ
市場からタラコを送る
食堂の朝ごはんがうまい
真昼のバロックコンサート)
小田原(彼岸花と謡曲「北条」
文学者の小田原事件
二宮金次郎とかまぼこ)
鎌倉(江ノ電で大仏様に会いに
酒泉童子のお賽銭
絹代、清方、アルレッティ)
木曾(名物は、栗のこわめし
馬籠宿から恵那山を見る
山の宿の木曾踊り
父のつくった校歌
これわが国のワイマアル
村を二分した越県合併
恩讐をこえて)
あとがき
本書に登場する店や場所