書誌情報

集英社文庫

なんてやつだ よろず相談屋繁盛記

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試し読み

著者

著:野口卓

あらすじ・概要

江戸の文化が花開く下町の老舗料理屋「宮戸屋」の跡取り息子は、なんとも妙な若者だ。鎖双棍とかいう武器をしのばせ、いざとなれば浪人とも渡り合う。将棋を指せば腕自慢のご隠居もひとひねり。動物と話しているのを見た、なんて噂も。そんな信吾が、店を弟に継がせて、自分は「よろず相談屋」を開くなんて言い出した…。不思議な魅力をもつ青年と、そこから広がる人の輪を描いた軽妙な時代小説。

人は見掛けに
獲らぬ狸の
あれも人の子
船は波間に
騙し騙され