書誌情報

集英社文庫

笑いと忘却の書

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試し読み

著者

著:ミラン・クンデラ翻訳:西永良成

あらすじ・概要

党の粛清により、隣の男に貸した帽子を除いて、すべての写真から消滅した男。一枚の写真も持たずに亡命したため、薄れゆく記憶とともに、自分の過去が消えてしまうのではないかと脅える女…。7編のさまざまな物語を通して〈笑いと権力〉〈記憶と忘却〉〈愛と孤独〉といったモチーフが、繰り返しバリエーションを奏でながら展開され、精緻なモザイクのように編み上げられる、変奏形式の連作短編集。哲学的な洞察と独特のユーモアが詰まったクンデラ文学の原点であり、かつ哲学的な考察の集大成でもある作品。

第一部 失われた手紙
第二部 お母さん
第三部 天使たち
第四部 失われた手紙
第五部 リートスト
第六部 天使たち
第七部 境界