書誌情報
集英社文芸単行本
ルコネサンス
著者
あらすじ・概要
大学院でサルトルを学ぶ中条珠絵は、亡き祖母と母と暮らした一軒家で一人暮らしを続けていた。生後すぐに母は離婚し、父とは二十数年会っていなかったが、ある日、伯父から再会を勧められる。迷った末に銀座のバーで出会うが、なりゆきから娘と名乗らないままに食事を重ね、恋愛にも似た感情を覚える。自身の結婚を機に、改めて父娘としての再会を果たすも、家族であれば持っているはずの共通の思い出がないことに気づく。郷里への旅や父の闘病を経て、ようやくたどり着いた父娘の在り方とは――。父娘がお互いを家族とふたたび認める(ルコネサンス)までの軌跡を描いた著者の自伝的フィクション。
0(見分けること)
1(自ら認めること)
2(踏査すること)
3(見覚えていること)
4(偵察すること)
5(正式に認めること)
6(感謝すること)
7(ふたたび認めること)
8(ふたたび偵察すること)
9(告白すること)