書誌情報
集英社文芸単行本
地図と拳
著者
あらすじ・概要
【第168回直木賞受賞作!】
【第13回山田風太郎賞受賞作!】
「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」
日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。叔父にだまされ不毛の土地へと移住した孫悟空。地図に描かれた存在しない島を探し、海を渡った須野……。奉天の東にある〈李家鎮〉へと呼び寄せられた男たち。「燃える土」をめぐり、殺戮の半世紀を生きる。
ひとつの都市が現われ、そして消えた。
日露戦争前夜から第2次大戦までの半世紀、満洲の名もない都市で繰り広げられる知略と殺戮。日本SF界の新星が放つ、歴史×空想小説。
序章 一八九九年、夏
第一章 一九〇一年、冬
第二章 一九〇一年、冬
第三章 一九〇一年、冬
第四章 一九〇五年、冬
第五章 一九〇九年、冬
第六章 一九二三年、秋
第七章 一九二八年、夏
第八章 一九三二年、春
第九章 一九三二年、秋
第十章 一九三四年、夏
第十一章 一九三七年、秋
第十二章 一九三八年、冬
第十三章 一九三九年、夏
第十四章 一九三九年、冬
第十五章 一九四一年、冬
第十六章 一九四四年、冬
第十七章 一九四五年、夏
終章 一九五五年、春