書誌情報
集英社単行本
荒野は群青に染まりて 相剋編
著者
あらすじ・概要
昭和三十四年。九年前に大学へ進学したはずの群青は、消息不明になっていた。ありあけ石鹸は倒産の危機から身売りし、社長だった赤城はただの社員に。親会社となった大手油脂会社からやってきた経営陣と、旧ありあけ石鹸時代からの社員たちの分断と反目に赤城が苦悩するなか、群青が姿を現した。だがそれは、赤城を目の敵とする出向組のトップ黒田専務が連れてきた「技術顧問」としてで……。戦後の混沌は終わり、高度経済成長期に突入した時代を駆け抜けた男たちの絆と希望の物語!
序章
第一章 翼は帰ってきた
第二章 虹と雷鳴
第三章 オオカミの息子
第四章 夜は明けたのか
第五章 命がけの洗濯
第六章 ありあけを燃やせ
終章