書誌情報
集英社インターナショナル
教養としての「病」(インターナショナル新書)
著者
あらすじ・概要
「新自由主義」によって毒された日本の医療──カネさえあれば、どんな病気も治せるというのは幻想にすぎない! 慢性腎臓病を患い、生体腎移植を受けた「知の巨人」佐藤優が警鐘を鳴らす「本当の医療」とは? 医者と患者が「共同体」を作ってこそ行なえると説く、その理由とは? 対談の相手は佐藤氏の主治医である片岡浩史氏(東京女子医大病院)。片岡氏は京大法学部を出たのちにJR西日本に就職し、駅員や車掌を経験したこともあるという異色の経歴の持ち主であり、まさに「真の教養」を知るドクターでもある。
はじめに――病と私(佐藤優)
第一章 医師と患者の「共同体」をどう作るか
第二章 「生き方の基礎」を見つけた場所
第三章 今の「医学部ブーム」が危ない理由
病と戦う――「異質なもの」との対峙(片岡浩史)
第四章 新自由主義が日本の医療を荒廃させた
第五章 人はみな「死すべき存在」である