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ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件
著者
あらすじ・概要
長らく入手困難だった幻の傑作が遂に復刊!! 僕、分ったんです。人を探るということは、実は、それと同じ分だけ、自分自身を探るということが必要なんだということに。これが僕の探偵法、だったのです――1980年代、東京――東大出のイラストレーター・田原高太郎が、鬼頭家で起こった殺人事件の謎を解く。橋本治による青春ミステリーの傑作! 仲俣暁生氏「では、これから私たちは「なにをしたらよい」のか。その答えは、十年の時を隔てたこの二つの「政治小説」のなかにすでに書き込まれている。」(解説 十年の時を隔てた二つの「政治小説」――――『人工島戦記』と『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』より)
Chapter1 なんだかよく分らない前書き
Chapter2 斯くして探偵小説は始まる
Chapter3 斯くして探偵小説は始まった
Chapter4 登場しない私立探偵
Chapter5 『獄門島』から来た女
Chapter6 呪われた一族
Chapter7 まだ起こらない殺人事件の為の、ほんの少しの作戦会議
Chapter8 誰かが何かを待っている
Chapter9 鬼頭家のお茶会
Chapter10 どうして誰も知らないのか──
Chapter11 ハートのクィーンの御託宣
Chapter12 伏線ばかりが多すぎる
Chapter13 空白の一章
Chapter14 謎の刑事、田拝聰一郎
Chapter15 まずは推理のABC
Chapter16 犯人はお前だ! Part1
Chapter17 犯人はお前だ! Part2
Chapter18 どうして僕は人を殺すか?
Chapter19 ああッ! うっとうしいッ!!
Chapter20 なめくじの家
Chapter21 名探偵激昂す!
Chapter22 お通夜の夜
Chapter23 もう一つの昭和史
Chapter24 新たな推理は新たな犯人を導く
Chapter25 早春―または、ビルドゥングス・ハードボイルド
Chapter26 名探偵再びテーブルに着く
Chapter27 いろいろなクック・ロビンの殺され方
Chapter28 無残やな
Chapter29 そして、展開──
Chapter30 虎穴に入らずんば
Chapter31 廃墟へ
Chapter32 もう、そこには誰も住めない
Chapter33 築山御前になれない女
Chapter34 夕方には地震が起こる
Chapter35エピローグ──ふしぎとぼくらはなにをしたのか、そして、ふしぎとぼくらはなにをするのか
本当だったらChapter36になるはずのあとがき
あとがき──『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』の著者による
解説 十年の時を隔てた二つの「政治小説」──『人工島戦記』と『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』 仲俣暁生