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文学全集
冒険の森へ 傑作小説大全 10危険な旅路
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あらすじ・概要
ジャンルを越え、小説の面白さをとことんまで追求した画期的アンソロジー。
第13回配本となる第10巻「危険な旅路」は、船戸与一、矢作俊彦の傑作長編を軸に、冒険の原型とも言える「旅」する主人公を描いたロード・ノヴェルの代表作、全14編を厳選!
●編集委員 逢坂剛 大沢在昌 北方謙三 船戸与一 夢枕獏
[編集室から]
「道中もの」というテーマがある。
日本の小説では「東海道中膝栗毛」あたりが最初だろうか。
要するに、主人公が移動しながら冒険を続けていく、というものである。
膨大な数のこの種の傑作があるわけで、全部読んでこの14編を選びました、という嘘は言いません。
ところで、泰斗・都筑道夫が「ほんとうにハードボイルド小説を書ける作家は石川淳ひとり」と書いているのをご存知か。
これは、逢坂剛委員の鋭い指摘である。
[収録作]
【長編】
船戸与一「夜のオデッセイア」
矢作俊彦「リンゴォ・キッドの休日」
【短編】
石川淳「金鶏」
森詠「わが祈りを聞け」
片岡義男「ミス・リグビーの幸福」
谷克二「サバンナ」
逢坂剛「幻影ブルネーテに消ゆ」
【掌編・ショートショート】
川端康成「顔」
坪田譲治「森の中の塔」
河野典生「かわいい娘」
眉村卓「帰途」
半村良「酒」
阿刀田高「笑顔でギャンブルを」
星新一「もたらされた文明」