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集英社新書
哲学で抵抗する
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あらすじ・概要
哲学する心を誘う、異色の入門書!
哲学は一部の知的エリートに独占されている高邁な営みでも、心の悩みを解決してくれるものでもない。
では哲学とは何か。
それは「概念を云々することで世界の認識を更新する知的な抵抗である」。
本書では、漁民の反抗、奴隷戦争、先住民の闘争、啓蒙主義、反戦、公民権運動など、いずれも明瞭な抵抗のイメージをともなうものを「哲学」の例として挙げる。
あらゆる哲学は「抵抗」だ。
何を見ても哲学が見える、哲学に見える――。
世界のちょっと変わった見えかたや哲学する心を誘う、異色の入門書。
【主な内容】
・哲学のイメージを前にひるまない
・すべてが哲学に見えてくる経験
・哲学は悩みでも悩みの解決でもない
・概念は矛盾がないとはかぎらない
・抵抗にいいも悪いもない
・抵抗は成否によっては計られない
・蜂起は無駄なのか?
・感情移入の重要性 など
【目次】
はじめに
第一章 哲学を定義する
第二章 隷従者の抵抗
第三章 主食
第四章 運命論への抵抗
第五章 いまがその時間
おわりに
【著者プロフィール】
高桑和巳(たかくわ・かずみ)
1972年生まれ。慶應義塾大学理工学部教授。専門はイタリア・フランス現代思想。
著書に『アガンベンの名を借りて』(青弓社)、訳書にジョルジョ・アガンベン『ホモ・サケル』(以文社)、『思考の潜勢力』(月曜社)、『王国と栄光』(青土社)、『ニンファ その他のイメージ論』(慶應義塾大学出版会)、ミシェル・フーコー『安全・領土・人口』(筑摩書房)、ジャック・デリダ『死刑1』(白水社)、イヴ‐アラン・ボワ&ロザリンド・E・クラウス『アンフォルム』(共訳、月曜社)など多数。