書誌情報
集英社文庫(日本)
あるいは修羅の十億年
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あらすじ・概要
テロ、移民、スラム化した東京、菌糸の生物兵器…
2026年の“未来の歴史"を幻視せよ。
舞台は2026年東京。
放射能汚染によって隔離された被災地「島」からやってきた、天才的騎手・喜多村ヤソウ。
東京オリンピック後、スラムと化した“鷺ノ宮"を偵察する「島」生まれの喜多村サイコ。
先天性の心臓病を患う少女・谷崎ウラン。
17歳と19歳と18歳の三人が出会うとき、東京を揺るがす事態が巻き起こる――。
日本、フランス、メキシコ、そして「島」。
遥かな未来になけなしの希望を託す、近未来長編。
【著者略歴】
古川 日出男(フルカワ ヒデオ)
1966年福島県郡山市生まれ。98年『13』でデビュー。2002年『アラビアの夜の種族』で、第55回日本推理作家協会賞と第23回日本SF大賞をダブル受賞。06年『LOVE』で三島由紀夫賞受賞。他の作品に『ベルカ、吠えないのか?』『サウンドトラック』『gift』『聖家族』『MUSIC』『ドッグマザー』『女たち三百人裏切りの書』などがある。