書誌情報
集英社文庫(日本)
賢治と妖精琥珀
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あらすじ・概要
宮澤賢治にまつわる作品の中でも、最もユニークなものが本作であることは間違いない 三田主水(解説より)
人智を超える力を帯びた琥珀をめぐる暗闘が始まる! 書き下ろし大正ロマンファンタジー いきなり文庫!
大正12年、奇妙な石を持った男が宮澤賢治のもとを訪れる。ふたつに割れた琥珀の片割れで、封じ込められているのは妖精なのだとか。半信半疑で石を手に樺太への旅に出た賢治に、以前からこの石を追っているという男女が接近してくる。彼らの話では、もう片方の琥珀の力で不死となった祈禱僧ラスプーチンが奪取を狙っているという──。人智の及ばぬ琥珀をめぐる暗闘を描く大正ロマンファンタジー。