書誌情報
集英社文庫(日本)
十年後の恋
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著者
あらすじ・概要
愛ではなく、恋がしたかった。
ただ焦がれるだけの恋を。
パリで暮らす著者が描き出す、大人の恋愛小説。
パリで暮らすシングルマザーのマリエは、離婚から十年、映画製作の仕事と子育てに奔走してきた。二度と恋はしない――そう自分に言い聞かせていたが、謎めいた年上の実業家・アンリと出会い、急速に惹かれていく。しかし新型コロナウイルスが蔓延する中、アンリの友人から、彼がお金を返してくれないと相談される。アンリは一体何者なのか。疑念は膨らんでいき……。永遠の恋を描く、究極の恋愛小説。
【著者略歴】
辻仁成 (つじ・ひとなり)
東京都生まれ。1989年『ピアニシモ』で第13回すばる文学賞を受賞。作家・詩人・ミュージシャン・映画監督と幅広いジャンルで活躍している。97年『海峡の光』で第116回芥川賞、99年『白仏』のフランス語翻訳版 “Le Bouddha blanc” で、フランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『日付変更線 (上) (下) 』『父 Mon Père』『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』他、著書多数。